コンビニの駐車場にいた時、NTTファイナンスを名乗る男から電話があった。
「あなたが加入した有料ホームページの会費が1年間、未払いで、延滞金と手数料などで299,600円になります。この電話は最終通告で、本日中に振り込みがないと、明日、東京地裁民事部に請求手続きに入ります」

ここで大半の人は振り込め詐欺と気づくでしょう。しかし1か月前にクレジットカードをアメリカで不正使用されたことがあったばかりなので(無事返金された)、またID、パスワードを盗まれたと思ってしまった。
しかし全く身に覚えのないことなので、強く抗議したら、「それではお調べします」 その結果、使用履歴もなく、手数料1万円を除き、返還するという。
高額請求に慌て、返金処理で安堵し、心理的に揺さぶられてしまった。
男は続けた。「返金はしますが、いったん、入金してもらわないと処理できません」
でも「振り込んだらそのままドロンということもありますよね」と指摘したら、「1時間以内に個人情報保護委員会から返金手続きの連絡が来ます。決済がアップルカードなので、本日中にアップルに連絡すれば、大丈夫です」
と言われ、承知してしまった。
コンビニに入り、現金を下ろそうとしたら、手持ちのカードでは残高が不足していた。
それで通帳を取りに家に戻ると、だんだん平静になってきた。
パソコンを開き、該当のホームページ(スリム)を検索すると、よく似た名前のNTT系の光スリムがあった。そこに全く内容が同じ詐欺が警告されており、完全に正気に戻った。消費生活センターにも連絡し、「詐欺ですからただちに切ってください」と言われ、その旨を告げると、ブチッと電話が切られた。
ふだん、着信があっても、番号表示がないものや0120のフリーダイヤルには出ないことにしているが、あとで着信履歴を見ると、010で始まる国際電話と思われる番号だった。
小倉南署や消費生活センター、知り合いのFMKITQのMCのほか近所の10数軒に、ことの顛末をまとめて、お知らせしたら、近所にも同様の電話を受けた人がいた。
振り返れば、私は振り込み詐欺なんかに騙されない自信(というか過信)があった。過信するのではなく、常に騙されるかもしれないという不安を持つことが必要だと実感した。
以上本当にあった話なんです。 確かに騙されそうな方ではないんですよ、この方。
でも騙されかける。 これが実際なんです。
先日もNTTファイナンスからの詐欺についてニュースでも報道されていましたから、身近にこの話を聞いてより驚きでした。 思い出しましょう「電話でお金の話はみんな詐欺」
ともに気を付けましょう!!
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