大賞はリビング部門に決定! 選者・夏井いつき氏より受賞作品発表!
ご覧になってるでしょうか?
プレバト!バラエティ番組『プレバト!!』の俳句コーナーで大人気の俳人・夏井いつき氏が選者を務める「第5回 おウチde俳句大賞」。2022年11月25日から2023年2月28日までの応募期間に10,000句を超える応募があったっそうですから、受賞は難関だったってことですね。
私は夏井先生と同郷の松山出身なので小さいころから俳句には慣れ親しんできたのですが、このところの俳句ブームたるや目を見張りますね(笑) これも偏に先生のおかげ??
今回は受賞作品をご紹介します。
「おウチde俳句大賞」は、「リビング」「台所」「寝室」「玄関」「風呂」「トイレ」の6つの場所がテーマ。
「家の中にも俳句のタネはたくさん転がっているので、病気やケガ、介護などで外出がままならない人たちにも、五感と第六感を使っておウチで俳句を楽しんでほしい」という夏井いつき氏の思いから、創設されました。
また今年は厚生労働省が運営する「ひきこもりVOICE STATION」(https://hikikomori-voice-station.mhlw.go.jp/)とのコラボレーション企画として、特別に「ひきこもごも部門」を新設しました。
「ひきこもりVOICE STATION」は、当事者の様々な思いに触れ、ひきこもりへの理解を深め、誰もが⽣きやすい社会・地域づくりについて考えていく活動を行っています。
人間関係、家族関係、病気や障がい、介護や育児など、様々な理由で生きづらさを抱えながら、「おウチ」にひきこもらざるを得ない方々の日々の「気づき」や「思い」を伝える一句を募集しました。
「悲喜交交(ひきこもごも)」という言葉があるように、おウチの中で味わう悲しみや喜び、嬉しさや悲しさ、
さまざまな感情を自由に表現した作品が多数寄せられました。
選者・夏井いつき氏によって、優秀賞24作品、各部門別最優秀賞6作品が発表された後、最優秀賞6作品に対する意見や感想、句が詠まれた背景等の鑑賞後、オンラインを含めた全参加者の多数決により、今年の「大賞」が決定しました。
みごと大賞に選ばれたのは、リビング部門・小川野雪兎さんの作品〈骨壷と並んで相撲見る炬燵〉です。
- 大賞(賞金20万円・記念盾)
リビング部門
骨壷と並んで相撲見る炬燵
小川野雪兎
- 部門別最優秀賞(賞金5万円・記念盾)
台所部門 最優秀賞
乳あたへて頭からつぽのバナナ
島田雪灯
寝室部門 最優秀賞
どんな夜も電気毛布が待っている
月野うさぎ
玄関部門 最優秀賞
お札貼った柊挿した塩盛った
吉野川
風呂部門 最優秀賞
家事代行おおと洩らせる黴の風呂
山本先生
トイレ部門 最優秀賞
冬帝が先に便座に座ってる
阿部八富利
- ひきこもごも部門 特別賞(夏井先生直筆メッセージ入りパーカー(プリント)・記念盾)
ああ外は雪かと壁へつぶやいて
藍創千悠子
母剥きし林檎ザムザのやうに食ふ
真井とうか
深呼吸ローソンに集う流星
しいか
- 入賞作品一覧
- 授賞式 アーカイブ配信
第5回「夏井いつきのおウチde俳句大賞」授賞式
当日投句の部 兼題『廊下』
※授賞式の模様はYouTube「夏井いつきのおウチde俳句」チャンネルにてアーカイブ配信中です。
是非ご覧ください!
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