特級原料にこだわり一口でとろける極上スイーツtoroa
日本最大級のおとりよせ口コミサイト、おとりよせネットで開催する「ベストおとりよせ大賞」で総合大賞を受賞した商品を国外に紹介する取り組みで、2022年に総合大賞を受賞したtoroaのとろ生チーズケーキをシンガポールのFacebookで配信するライブコマース通販番組「Angliss Market Place」で出品。商品紹介後の注文受付から90本のケーキが6.4秒で完売した。
toroaとは
toroaは大阪堺にあるコロナ禍で廃業寸前だった工場を事業承継して立ち上げられたスイーツブランド。特級原料にこだわり一口でとろける極上スイーツを製造販売する。売上ゼロのどん底で「堺から世界にいけるスイーツ」を目指して2022年にベストおとりよせ大賞で総合大賞を受賞。全国7000商品からおとりよせ日本一に輝いた。
Angliss Market Placeとは
Angliss Market Placeとは、シンガポールで創業73年、3000社以上の企業に商品を卸す卸問屋Anglissが提供するライブコマース。人気シェフ・エディ氏が配信ホストとなり、卸価格で直接消費者がFacebookの配信投稿のコメント欄に注文数を打ち込んで取引が成立する。ライブコマースは中国で2021年市場規模が25兆円に達するなど注目を集めている。
現地に住むローカルの支持を得ることが重要
本出品はJR東日本シンガポール事務所が設立した日本企業の越境支援プラットフォーム「RedNow」を介して輸出された。ライブコマースにより現地に住むローカルの反響が良かったものを同社が現地スーパー、ホテル等を仲介するテストマーケティング的意義がある。
エディ氏は配信の中で「Smooth（とろける食感）」「北海道チーズ」を積極的に伝えた。アジア圏でも北海道は知名度が高く、乳製品がおいしいイメージで人気が高い。リッツ・カールトン・ミレニア・シンガポールほかで、シェフ・ド・パルティなどを務めシェフとしての実績が認められているエディ氏が高く評価したことが瞬間的購買につながったと考えられる。toroaは現在、成田空港に常設しており海外旅行客の購入が伸びている。今後も中国、シンガポールへの輸出を積極的に行っていく方針だ。
廃業を待つだけの町工場でも世界へ挑戦できる希望をつくれたら
日本国内では担い手不足による廃業が深刻だ。2020年に閉業廃業した企業は約5万件、60歳以上の経営者が84%ある。（2020年「休廃業・解散企業動向調査 東京商工リサーチより）toroaも創業40年続く町工場を70歳の先代から受け継いで設立したブランドだ。
人口が高齢化し、急激に減少していく国内で、中小食品工場が人材も資金も豊富な大手企業に対抗するのは難しい。toroaのような小さな企業が海外に挑戦して風穴をこじ開けることができたなら、厳しい環境にいる中小企業の希望になる。小さな光だが、挑戦することで明るいニュースをつくること、苦境に立つ中小食品企業に明るいニュースを知ってもらうことが重要とtoroaでは考えている。
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